おいしいものが食べたい
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水のリスク管理-ア法には任せたくない
今は産総研におられる中西先生の若い頃のお仕事にこんなものがあります。

70年の公害国会のさい、各企業は、「汚染者負担の原則」に基づきそれぞれ汚水処理を自分ですることが義務付けられました。ところが、その後、日本の近代化とともに下水道が完備されます。「汚染者負担の原則」は、河川を直接汚染する人が汚染者ですから、この時点で汚染者は企業から下水道を管理する自治体に移ってしまいます。

下水道の処理状況は、「排水が適法」という意味では良好でした。が、実は汚水は下水道の設備では全く処理されていませんでした。

なぜ適法になるのか。

法律を作った人が法学部しか出ていなくて、科学を全く理解していなかったからです。

企業からの排水は、水銀とかカドミウムとかそれぞれ違っています。ところが溶媒は全て「水」でこれは統一です。しかも汚水の管理はPPM規制でした。理科系の方はここでピンと来ると思いますが、異なる物質を含んだ汚水はただ混ぜるだけで薄まります。

詳しく言いますと
水銀10グラムが1リットルの水に溶けている汚水、とカドミウム10グラムが同じく1リットルの水に溶けている汚水を混ぜます。そうすると、2リットルの汚水は、それぞれ水銀は10グラム/2リットル、カドミウムも10グラム/2リットルになります。規制がPPMなら混ぜれば混ぜるだけ単体での濃度はうすまりますから、なにもしなくてもOK。こんなことが行われていました。

これは今でもぜんぜん変わっていないことですが、下水道の処理システムは微生物で行われています。微生物が汚染物質を分解するわけです。ところが、微生物が分解できるのは有機物だけです。水銀とかカドミウムとかいう無機物は分解できません。だからこれらはノーチェックです。

いや厳密にいいますと、ノーチェックではなく、「汚泥」にちょっとくっつきます。これは物理的にくっつくだけで処理されているわけではありません。こうして汚泥は大変な危険物質になります。東京都の下水道ではこうした危険な「汚泥」を荒川のほとり、埼玉川に埋め立てていました。ところが、毒物ですから、下手に埋めると、その近所の植物の根が焼ききれてしまう。これはおかしいということで、埼玉からモンクをつけれらてやめました。

仕方がないから東京湾に埋め立てました。そもそも論でいいますと、東京湾を汚染しないために下水道が作られたわけです。そこから引き上げた汚染物質を、東京湾に埋め立てては何にもなりません。このことに気がついた理科系の民間人が待ったをかけます。えらい!

仕方がないから、東京都はこの汚泥を焼却することにしました。

しかし!物性をよく考えてください。

無機物は燃えません。

燃やしても飛び散るだけです。誤解をおそれずにざくっと申しますと、燃えて二酸化炭素と二酸化窒素になるやつが有機物、燃えないのが無機物です。けっかとして東京都の廃棄物処理場の周りにカドミウムが飛び散りました。

そこで、法律の登場です。焼却した煙を水で洗って毒物を回収することを義務付けました。洗った水は?

もちろん下水道に入れました(爆笑)。

中西先生は言います。法律がこれほど科学を無視しているとは思わなかった。考えてみれば仕方がないのかもしれない。法律は(科学者ではなく)法律家が作っているんだろうから。

中西先生に同感です。

だから私は非科学者が水管理をするのを好まないのです。

この人もそう。 
  ↓
与謝野大臣。
 
与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は、民主党の前原誠司副代表が無駄なダム工事の中止を求めたのに対し、「私はダムのファンだ。せっかく天から降ってくるものは置いといたほうがいい」と応じた。

馬鹿ですな。水はどこかで置いておけば別のところでなくなってしまいます。お金と同じです。誰かが貯めすぎると循環しにくくなるんです。

ダムをつくりますと、当然下流の数量が激減します。場合によっては川の生態系がなくなってしまうほどのインパクトがあります。

また、土砂の流出が妨げられます。結果として、河口で海岸後退がおこります。波が海岸を削るのに、山からの土砂の供給がなく、浜がなくなってしまうのです。国交省はこれをさけるために、海岸にテトラポットをおきます。日本中の河川にダムができているので、日本の海岸線はいまやテトラの嵐です。だから、ダムは土建業界では一粒で二度オイシイといわれるんです。ダムを作って、海岸の改修もできる。お金がおちるおちる。

与謝野大臣。法学部。迷惑。

文学者の子孫は、国政に口なんか出さずに、文学でもやってたらいいんです。

ちなみに、なぜ日本がかくもダムだらけなのかといいますと、角栄政治+官僚支配の国であるということももちろんなんですが、本質的には農業のせいです。日本の水は60%が農業の利権で押さえられています。水管理は国交省がやっているイメージがありますが、実はほとんど農水省の持ち物なんです。

利権に関係ない一般住民や工業は残りの40%の水をなかよく分け合わなければならない。当然汚い水も使わなければなりません。だから次から次へとダムが作られ、水道水には塩素がぶち込まれることになるんです。田園は日本の原風景なんていっている皆さん。おめでたいかも。
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